元次官ら連続殺傷
2008年11月27日
保健所を運営しているのが都道府県や政令市だという事実を「知らなかった」とも話しているという。警視庁と埼玉県警は、小泉容疑者が「自分の飼い犬を殺したのは厚生省」と思い込んだまま、一方的な憎悪を募らせたとみて調べている。
捜査関係者によると、小泉容疑者は22日夜に東京・霞が関の警視庁に出頭した直後から、「自分の犬を殺したのは、保健所であり厚生省。自分は犬の敵(かたき)を討つために生きてきた」などという供述を繰り返している。
出頭翌日の23日に山口県柳井市の実家に届いた手紙の中でも、「1974年4月に保健所にチロが殺された。その敵を討った」などとつづり、犬の処分の日付や曜日も書き込んでいた。
こうした小泉容疑者の主張について、取調官が「あなたの言っていることは筋違いではないか」と指摘すると、それまで「官僚は悪い」などと冗舌に話していた小泉容疑者は「えっ」と驚いた様子で、言葉に詰まったという。
実際、ペットの処分を規定する動物愛護法を所管するのは環境省で、保健所を設置しているのは、都道府県や政令市などの地方自治体。厚生労働省(旧厚生省)は狂犬病予防法を所管するだけで、犬や猫の処分は保健所の判断に委ねられている。
同庁と同県警は、小泉容疑者が事実に反した思い込みから一方的な恨みを抱くようになったことが、山口剛彦さん(66)夫妻の殺害や、吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)の襲撃につながったとみている。ただ、少年時代に飼い犬が処分されたという事実と、「歴代厚生次官ら10人ぐらいを襲おうと考えていた」という供述に大きなギャップがあるため、
ほかにも動機がないか取り調べを続けている。
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2008年11月26日
警視庁と埼玉県警は「事務次官を殺した」などという小泉容疑者の供述を裏付ける証拠と判断、まず同県警が週内にも、山口剛彦さん(66)、美知子さん(61)夫妻殺害事件で再逮捕する。
捜査幹部によると、警視庁では、小泉容疑者が出頭の際に使ったピンク色の軽乗用車から、血の付いた刃渡り20センチの大型ナイフなどを押収していた。
同庁で、ナイフや手袋の血痕をDNA鑑定した結果、山口さん夫妻や、吉原健二さん(76)の妻で重傷を負った靖子さん(72)の計3人分の血液が付着していたことが確認された。
小泉容疑者は「17日にさいたま市大宮区内のレンタカー店で借りたベージュ色の軽乗用車で山口さん宅に向かい、殺害した」などと、山口さん殺害の詳しい状況も供述。2人の自宅襲撃に関し、「事前に山口さん宅と吉原さん宅を下見した」と話しているという。
警視庁が調べたところ、小泉容疑者は吉原さん宅を襲撃した際、山口さん夫妻を襲った時に使用したベージュ色の軽乗用車とは別の車を使っていたことが確認された。2人の自宅は、歴代次官宅の中で小泉容疑者の自宅アパートから近かったというだけでなく、防犯カメラが設置されていないなど共通点が多く、同庁は、小泉容疑者が、こうした点を下見で確かめていたとみている。
一方、同庁幹部によると、小泉容疑者が22日夜、東京・霞が関の警視庁本部に出頭した時の所持金は8万8000円だった。
YOMIURI ONLINE(読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081125-OYT1T00412.htm
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2008年11月25日
警戒が厳しくて断念したとみられ、警視庁などは前例のない計画の全容を捜査。同日、同法違反容疑で小泉容疑者を送検した。
これまでの調べに、同容疑者は「大学へ行き、高級官僚が悪だと分かった」と供述。その上で、一方的な思い込みを口にし、ほかの殺害計画があったと話した。
元次官らの名前を挙げており、「元次官らで5人、妻を入れて計10人を襲うつもりだった」と話している。しかし、警察当局の警戒が厳しいため、「これ以上はできない」として断念したとの趣旨の供述もしているとみられる。
ソース:時事通信社http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008112400346
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2008年11月24日
小泉容疑者は22日夜、警視庁本部に車で乗り付け、「おれが事務次官を殺した」として出頭。銃刀法違反の疑いで逮捕された。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008112300290
小泉容疑者は1962年1月、柳井市で駄菓子屋を営む両親の間に生まれた。三つ下の妹と4人家族。父には幼いころ手がかかった記憶はない。地元の高校に進み、佐賀大理工学部電子工学科に現役で合格した。
しかし、入学後、歯車が狂い始める。留年を重ねた末に退学。大学に呼び出された時、父は息子を責めなかった。「アルバイトに精を出し過ぎたのか」と思い、「人生は長いからしっかりやれ」とだけ伝えた。http://mainichi.jp/select/today/news/20081124k0000m040121000c.html
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2008年11月23日
22日夜、小泉容疑者が出頭する直前に、TBSテレビのホームページに本人からと見られる書き込みがあったことがわかりました。
「元厚生次官襲撃事件」と題した書き込みがあったのは、22日午後7時すぎで、「逃げる気はない。今から自首する」と記されていました。
犯行の動機については、「34年前、保健所に家族を殺された仇討ちである」と書かれていますが、父親によりますと小泉容疑者は、小学生時代にペットを処分された経験があるということです。
「犬を小さい時に飼っていて、死んでからは悲しんでいた」(小泉容疑者の父親)
また、書き込みでは、2つの事件で同じ包丁を使用したことに加え、「自分は左利きである」などと主張していますが、父親によりますと、小泉容疑者は、実際に左利きだということです。(23日11:25)
※ソース先に詳細な動画があります▽TBS News
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4000828.html
依頼がありました
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1227247287/366
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警視庁は男を麹町署に同行、銃刀法違反の疑いで逮捕する方針。元厚生次官ら連続殺傷事件との関連について、慎重に調べている。男は46歳で「コイズミ・ツヨシ」と名乗り「昔、保健所にペットを殺され腹が立った」などと話しているという。
男は連続殺傷事件の犯人の目撃情報と同じ身長165センチで、さいたま市の住民票を所持していた。サバイバルナイフ8本を所持し、うち2本に血が付いていた。車は川越ナンバーの軽乗用車で後部座席には段ボール箱があった。レンタカーだった。
連続殺傷事件は18日午前発覚。さいたま市南区の元次官山口剛彦さん(66)宅で、山口さんと妻美知子さん(61)が玄関で胸などを複数回刺され死亡しているのが見つかった。同日午後6時半ごろには、東京都中野区の元次官吉原健二さん(76)宅玄関で、吉原さんの妻靖子さん(72)が宅配便を装った男に胸を刺され重傷となった。
吉原さんは1988-90年、山口さんは96-99年に旧厚生省の事務次官を務めた。警察庁は元同省幹部を狙った連続テロの可能性があるとみて、全国の警察本部に関係者の警備強化を指示していた。
デイリースポーツonline
http://www.daily.co.jp/newsflash/2008/11/23/0001580459.shtml
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1227368353/
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2008年11月21日
・事件から一夜明けた19日、東京・霞が関の厚生労働省には嫌がらせの電話や中傷メールが相次いだ。「年金問題の報いだ」「おまえも同じ目に遭わせてやる」などの内容で100件以上という。
同省はインターネット上のホームページに掲載していた幹部名簿を削除。これまで大臣以下、各課の企画官レベルまで約350人の肩書と氏名を掲載していた。
朝の出勤時間には職員が硬い表情で登庁。1階と地下の入り口では警備員が職員以外の入庁者を金属探知機でチェックする厳戒態勢が敷かれた。40代の幹部職員は「(厚労省で)金属探知機は記憶にない」と驚いた様子。ある若手職員は「僕らは一生懸命に仕事をしているのに、どうしてこういうことが起こるのか」と事件に対して憤った。
現職幹部の身辺警護も物々しく、自宅前に防護服姿の警察官らが10人以上配置された江利川毅事務次官は「先輩があんなことになればショックですよ」と言葉少な。年金局長室と社会保険庁長官室の前にも警備員が1人ずつ配置された。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/11/20/04.html
※関連
★朝日新聞11/20社説
・二つの事件が本当に結びつくかどうかは、今後の捜査を待たねばならない。犯人は官僚機構や政策への怒りを短絡的にぶつけたのか。それとも個人的な腹いせだったのか。もしも仕事や職場がからんでいるとするなら、退任からかなり年数がたつ元次官らを、なぜ今狙ったのか。警察当局は一つひとつ、慎重に見きわめてほしい。
その上で気になることがある。事件のあと、インターネット上に「狙われて当然だ」というような書き込みがあった。ごく一部の人だろうが、あまりにも無責任で、背筋が寒くなる。
過去にも、長崎市長や警察庁長官が撃たれる事件があった。行政や官僚のトップを暴力でねじ伏せようとする行為は、民主主義を脅かすものだ。(抜粋)
http://www.asahi.com/paper/editorial20081120.html
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・元厚生事務次官宅が相次いで襲われた二つの事件後、宅配業者の配達業務に影響が出始めている。ともに犯人が宅配便を装う手口で犯行に及んだ可能性があることから、受取人に警戒されてドアを開けてもらえなかったり、配達人と信じてもらうのに手間取ったりしている。
ある宅配大手の東京都内の営業店の男性配達員(26)は「事件後、初めて訪ねた個人宅でなかなかドアを開けてもらえなかった」と話す。別の配達員(58)も「カメラ付きのインターホン越しに『差出人は誰? 社員証を見せて。それ、本物ですか?』と不審がられた。通常は荷物の受け渡しに1分もかからなかったのに、身分確認のやりとりだけで数分かかった」という。
別の宅配業者の配達員(39)は「オートロック式マンションに住む受取人から『管理人に預けておいて』と言われたのが、昨日だけで5件あった。宅配便を装うような手口を使うのは許せない」と憤った。
佐川急便は19日、本社から各営業店に対し、
(1)玄関先で「佐川急便です」とはっきり名乗ること
(2)制服をきちんと着用すること
(3)求められたら社員証を提示すること、
を徹底するよう指示したという。業界最大手ヤマト運輸の都内営業所の総務担当者は「お歳暮シーズンで荷物が増える時期だけに業務への悪影響は大きい」と話す。
http://www.asahi.com/national/update/1120/TKY200811200182.html?ref=rss
※関連ニュース
・さいたま市で山口元厚生事務次官夫妻が殺害された事件で、事件の3日前、同じさいたま市内で宅配業者の制服が上下一式盗まれていたことが分かりました。(抜粋)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20081120/20081120-00000003-ann-soci.html
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2008年11月19日
18日午前10時15分ごろ、さいたま市南区別所2の元厚生事務次官、山口剛彦さん(66)方で、男女2人が血を流して死亡しているのが見つかった。
死亡していたのは山口さんと妻の美知子さん(61)とみられ、埼玉県警は殺人事件の疑いが強いとみて捜査を始めた。
県警によると、玄関から外へ血が流れ出ているのを近所の住人が発見して110番した。2人は玄関の内側で、腹部から血を流し、あおむけに倒れていたという。
山口元事務次官は東大法学部を卒業後、1965年に厚生省に入省、年金局年金課長、年金担当の官房審議官、年金局長などを経て、96年から厚生事務次官を2年9カ月担当した。その後、社会福祉・医療事業団理事長などを歴任、08年3月まで独立行政法人福祉医療機構理事長を務めた。年金課長時代に85年の年金制度大改正を手がけ、省内では「年金制度のスペシャリスト」と呼ばれていた。
http://news.livedoor.com/article/detail/3904805/ より続きを読む